2025年4月24日、NASAは、画期的な探査ミッション「ドラゴンフライ(Dragonfly)」が**クリティカル・デザイン・レビュー(CDR)**を無事に通過したと発表しました。
これにより、ドラゴンフライは2028年の打ち上げに向け、正式に宇宙機の製造フェーズへと進むことが承認されました。
ドラゴンフライとは?
ドラゴンフライは、自動車サイズの核動力ロータークラフトです。
目的地は、土星の巨大な衛星タイタン。このミッションは、タイタンが生命を宿す可能性を探るために設計されました。
2019年にNASAによって選定され、メリーランド州のジョンズ・ホプキンス応用物理研究所(APL)が開発を担当。プロジェクトリーダーはエリザベス・タートル博士です。
ドラゴンフライは、これまで度重なる予算超過やスケジュール遅延に直面してきましたが、
科学界では「タイタン探査」は地球外生命探査の最優先事項の一つと位置づけられており、ミッションの継続が強く望まれていました。
2028年打ち上げ、7年の宇宙航海へ
ドラゴンフライは、早くても2028年7月、スペースX社のファルコン・ヘビーロケットにより、
フロリダ州のNASAケネディ宇宙センターから打ち上げられる予定です。
そこから約7年間にわたる深宇宙航行を経て、土星系へ到達。
タイタンに着陸後、3年以上にわたり、寒冷で多様な地表を調査するミッションが計画されています。
タイタンで何を探るのか?
ドラゴンフライには、カメラ、センサー、サンプラーなど最新鋭の機器が搭載されます。
タイタン表面の生命居住可能性を評価し、生命の兆候や前生物的化学反応の痕跡を探る予定です。
- 「タイタンには、地球初期の環境に似た化学反応が存在するかもしれない」
- 「メタンの海や氷に覆われた大地の中に、未知の生命が隠れている可能性がある」
そんな期待が、科学者たちの心を掻き立てています。
まとめ
ドラゴンフライの進展は、宇宙探査の未来にとって極めて重要な一歩です。
2028年の打ち上げと、その後の壮大な探査に向け、私たちはこれからもドラゴンフライの動向に注目していきます!
✦ 当ブログでは、今後もドラゴンフライをはじめとしたNASAの最新ミッション情報を追いかけていきます。
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